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・・・・・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の音楽論(21)
「新御三家」の一角、西城秀樹が逝ってしまった。十歳も年上の「御三家」(橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦)は全員ご健在だというのに「新御三家」は二人になってしまった。彼らのファンというわけでもないが、同年代でもあり、彼らの多数のヒット曲は私の青春時代を何度も思い出せてくれる。
「新御三家」の曲がどれだけ日本人に親しまれているかを、行きつけのカラオケのリモコンで調べてみた。
歌手名 収録曲数 ランキング
郷ひろみ 154曲 ①「2億4千万の瞳」(1984年)
②「言えないよ」(1994年)
③「哀愁のカサブランカ」(1982年)
④「よろしく哀愁」(1974年)
⑤「GOLD FINGER 99」(1999年)
⑥「お嫁サンバ」(1981年)
西城秀樹 55曲 ①「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」(1979年)
②「傷だらけのローラ」(1974年)
③「ギャランドゥ」(1983年)
野口五郎 31曲 ①「私鉄沿線」(1975年)
②「青いリンゴ」(1971年)
③「甘い生活」(1974年)
カラオケの収録曲は、どれだけそのレコード・CDが売れたか、どれぐらい有名か、親しまれているか、のほかにどれだけ歌いやすいかといった要素にも影響されているだろう。
やはり、郷ひろみの圧勝であった。(ビートルズ→ソロ時代のポール圧勝、続いてジョン、ジョージというヒット曲ランキングを彷彿とさせる)
年を取っても②や⑤のようなヒット曲を産出してきた郷ひろみは「新御三家」のトップスターなのだろう。若いときだけにヒット曲が集中している野口五郎の収録曲は、残念ながら少なかったが、「私鉄沿線」「甘い生活」は燦然と永年残る名曲に違いない。人気度では三人の中では最下位かもしれない野口五郎は、その歌唱力は一番と思っていた。しかし、黒柳徹子が哀悼を述べた際に西城秀樹の歌唱力を大絶賛していたのを踏まえてあらためて聞き直すと納得してしまった。確かに上手い。昔、その声の太さ、かっこよさ、アクションから「日本のミックジャガー」と個人的に思ったことがあるが、こんなにも歌が上手いとは気づかなかった。Youtubeで三人のショーを観てみたが、三人とも高音がよく出る上手な歌手であることを再認識したものだ。
結果的には西城秀樹出演の最後のコンサートとなった「同窓会コンサート2018 in足利(4月14日(土)足利市民会館公演)」に行くチャンスがあった。栃木県足利市は私のいる群馬県太田市に隣接している。こんなことになるのだったら、行けばよかったと後悔している。