2011.02.23
・・・・・・・・河辺啓二の社会論(5)
最近、テレビで有名スポーツ選手をはじめとする若い人たちのインタビューを聞く際、気になる表現がある。
「・・・と思うので」など、大した順接的意味合いでなくてもこの「・・・(常体表現)ので」と何度も発言するスポーツ選手が非常に多いということだ。
せっかくの全国放送のインタビューで日本中のファンが聞いているのに、この表現は、煩わしい敬語表現を避けるがごとく安易に聞こえてならない。むしろ大相撲の外国人力士のインタビューのほうが、「・・・ので」の連発がなくて綺麗に聞こえる。
なぜ、「・・・と思いますので」とか「・・・と思います。だから・・・」とか「・・・なのです。それで・・・」といった敬語表現を挟まないのだろうかと考えてしまう。
人気のある有名選手が話す言葉遣いは、多くの若者たちに大変大きな影響力をもつ。「・・・ので、・・・ので・・・」と目上の人にも話すことが彼らに「カッコイイ」と映ることを危惧する。
このような若いスポーツ選手たちの日本語表現に対し、文法的に大きな誤りがあるわけでもないし、決してぞんざいな言葉遣いでもないのに、軽度とはいえ違和感を抱くのは私だけなのだろうか。