・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(4)
以前から現行のハッピーマンデー制度に疑問を持ち続けていた私は、1月28日(金)付け朝日新聞「声」に極めて賛同できる投稿が載っているのを見つけました。早速、翌日29日(土)夜に、以下のような文章を投稿したところ、翌々日の31日(月)午後、朝日新聞の担当者から連絡が来ました。そして、手直しされた上、2月3日(木)掲載となりました。かなり速いresponseでした。
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1月28日付け「ハッピーマンデー制度見直そう」には全く共感します。政府の経済優先の施策によって祝日制定の意義が薄らいでいる感じは否めないと思います。
そのことに加えて、国民生活で多少なりとも支障が生じていることがあると政治家の方々はわかっているのでしょうか。
例えば、各学校では、月曜の時間割に当たる教科の時間数がバランス上減らないよういろいろな工夫をしています。本来の教育に向けるべき現場の先生方の労力の一部がこんなことに費やされているのは、ばかげています。また、病院では、月曜の診療科目の診療回数が減ったため、一部を他の曜日に移行するなどの措置も講じているものの、やはり、休みの次週の月曜に混雑するなど、多くの患者さんたちに不便を強いているのが現状です。
そもそも、二連休を三連休にすることで景気浮揚を図って十年も前に制度化されたようですが、その経済効果を実感している国民はどれくらいいるのでしょうか。教育や医療という国民生活に密着した部分でこのような不都合が生じても、それを上回る経済的効果があると、今の政府は胸を張って言えるのでしょうか。政府の定量的な経済効果検証がいまだ行われていないような気がします。
新政権は、「仕分け」「仕分け」で国民の支持を得ようとしていますが、国のお金に係る事業の仕分けだけでなく、このような制度についても、一般国民とともに議論をしてもらいたいと思います。