・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の政治・行政論(28)
英国民もアホなら米国民もアホ、日本国民は?
昨年6月、イギリスが国民投票でEU離脱が決定し、後悔する国民が多くいたという情報を聞き、イギリス国民に対する印象は「もっと賢くて慎重な国民でなかったのか」とダウンしたものだ。
次は「アメリカ国民よ、お前もか!」だ。大方の予想を裏切って、アメリカ至上主義のトランプが新しい米国大統領に就任した。支持率は退任するオバマが60%に対してこちらは40%とか。トランプ就任への抗議デモも盛んらしい。何を今更・・・と考えざるを得ない。対抗馬のクリントンの人気もイマイチだったが、彼女が就任したら、これほどの騒ぎにはならなかったことだろう。
英国民も米国民も、思慮深くなく、周りの雰囲気、ムードに流され、何となくEU離脱、トランプ支持に回ってしまったのではないか。「後悔先に立たず」とはこのことだろう。全くの外野に立つと、この先アメリカや世界はどうなるだろうと興味深いところではある。EUいやもっと関係の深いアメリカの「変革」がどう日本に影響が与えるか、不安要素満載で、私たち一般日本国民も楽観というより悲観のほうが強い。
英国民もアホなら米国民もアホとちゃうかと思ってしまうのは私だけではないのではないか。そういう日本国民は賢いのかと、英国民・米国民に質(ただ)されたら、何と答えるか。あまり自信はない、「日本国民は賢いです」とは・・・。6年前に東日本大震災による原発事故であんなひどい目に遭って、いまだ「脱原発」はせず、それどころか原発輸出に力を入れる現政権を国民は支持しているのだから。
(最近では、避難して来た福島の子供が「菌」呼ばわりでいじめられるという、日本国民としてあまりに恥ずかしいニュースが報じられた。当該教師には、トランプよろしく「You are fired(お前はクビだ)!」と言いたい。)
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2017.02.05