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・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の旅行記(4)
やっと、この夏、6年ぶりにヨーロッパ旅行ができた。前回はフランスだったので、今回はイタリア、イギリス当たりと考えていたが、仕事となかなか日程が合うものがなく、結局、ドイツ3泊・スイス1泊・パリ2泊のツアーに行くことにした。あれほどドイツ語を勉強したのに、ドイツに一度も行っていないのもナンなのでということもあった。
〈まいった、こんなに暑いのに冷房がない!〉
移動は観光バスで冷房はあったが、まさか欧州一の経済大国のドイツのホテルに冷房がないとは。これにはまいった。もちろん、どのホテルというわけではないが、ドイツ3泊のうちの2泊目のバートウィンズハイムという町のホテルには冷房が皆無。部屋もレストランもロビーもなし。聞いたところでは民家にもないらしい。おまけに、洗髪後、ドライヤーで乾かすも、あっという間に電源が消える。脱原発したドイツ流の省エネか?
〈ドイツの食といえばビールとソーセージだが・・・〉
そもそもドイツで美味しい食事など期待はしていなかった。本場ミュンヘンのビールといっても日本のビールほどうまいとは感じず。意外だったのは、ソーセージをあまり眼にしなかったことだ。ホテルの朝食ビュッフェで目に付くのは、ハムやベーコンが多種ということ。ソーセージは1種だった。
〈ヨーロッパの公衆トイレは覚悟と用意が必要〉
車窓から見えるドイツの畑はきれいに整えられている。日本の田園風景より美しいのかもしれない。だが、人間の排泄に関しては、日本のほうがはるかに快適、衛生的だろう。サービスエリアのトイレは有料。最近日本の高速道路のサービスエリアのトイレはすごくきれいになっているが。驚いたのは、人気観光スポット、ロマンチック街道ローテンブルクのマルクト広場の公衆トイレだ。ウン悪く(ホテルでなかった)便意をもよおし、やむを得ず公衆トイレに駆け込んだ。驚いたことに便座がない。もちろん蓋もなく、汚れたむき出しの西洋式便器があるのみ。人が入ると自動で蓋が開いたり、ウォシュレットはもちろん便座シート紙や殺菌噴霧器が設置してあったりする、日本のトイレとは雲泥の差だ。しかも便器の横には糞便がたっぷり付着した紙がいくつも入った円柱状のゴミ箱があった(?)。後で聞いたところによると、欧州人は、便器に尻を触れないよう中腰になって排便をするとか。本当だろうか。確かにそれならば、便座がなくても、便器が汚れていても不都合に感じない。でも腰痛持ちや高齢者には酷だろう。用心深い私は、トイレに流せる赤ちゃん用ウェットペーパーを相当量携帯していたのでこの「難」を逃れた。便器清掃や排便後の尻拭きに何枚も重ねて使ったものだ。外国に旅行される方々に忠告!このようなウェットティッシュを多く携帯しましょう。日本ほど綺麗で衛生的なトイレはどこの国(先進国でも)に行ってもないと肝に銘じておきましょう!
〈運がよければ感動的なユングフラウ〉
今回の旅行で最もよかったのは、スイスの山だ。私たちは本当に幸運だった。アルプス山脈の美しい山々(ユングフラウ、アイガー、メンヒ)の景色を間近に見られただけでなく、真夏なのに寒い標高3454mのユングフラウヨッホで積雪に触れ、絶景のアレッチ氷河も楽しめた。もし天候が悪かったら落胆したことだろう。また、いつかこの地に来て(登って)みたいものだと感じた。
〈ルーブル美術館では子供のスリ集団が暗躍?〉
3か国で最も物騒なフランス。ガイドさんから何度も何度も注意され、スリ対策を教えられた。パリ観光の必須科目のルーブル美術館。6年前と同様、「モナリザ」は大変な人混みだった。そこで見たのがスリらしいチビッコ集団だ。私たちに被害はなかったが、彼らはどう見ても不審な動きをしていた。「モナリザ」に一瞥もせず、ひたすら見物客の間を行ったり来たりキョロキョロしている。スリをしなければならないほど貧しいのに、なぜ美術館に?と思っていたら、子供は入場料タダとのこと。合点が行った。カネがかかる親達が子供を使って「稼いで」いるのだろう。
〈目の当たりに見た中国人観光客の爆買い〉
「ギャラリーラファイエット」というフランスで最大だかヨーロッパで最大だか、とにかく大きなデパートでショッピング。ここで「目撃」したことで印象に残ることが2つあった。
ある売り場で大声で言い合っている白人男性と黒人男性がいた。あれ~喧嘩してるのかなと注視してみると、白人のほうが万引き犯で、黒人のほうが私服警備員だった(どこのデパートでも、腕っ節のよさそうな黒人の警備員が多い印象)。その白人中年男は警備員に連行されてトボトボと去って行った。情けないヤツはどこでもいるものだ・・・。
最近の流行語でもある、中国人観光客の「爆買い」を目の当たりにした。人気の旅行トランクを見てみようと売り場に行って見た。売り場にはぎっしりと沢山のトランクが陳列してあった。妻とどれにしようか迷った挙げ句、もう少し他の売り場を見てからもう一度戻ろうとした。ところがである。戻ってきたのは小一時間くらい後だろうか、中国人観光客集団がまさに「爆買い」し終えようとしたところで、あんなにあったトランクがほとんどゼロになっていた。恐るべし、中国人観光客の購買意欲!
〈パリ市内のAランクのホテルのトイレは流れず・・・〉
また、トイレの話。観光最後のパリは、2泊とも市内中心地にあるAランクの某ホテル。ちょっとは期待したが、日本の一流ホテルには及ばない気がする。困ったことに、娘達の泊まったほうの部屋のトイレが流れない。フロントに連絡して修理依頼し、私たちの外出中に担当者が来たようだが、依然流れない。何度も連絡するも、「なおった」「なおった」と言うが、なおってない(←英語で十分通用する)。娘達は私らの部屋のトイレを利用せざるを得ない。何がAランクだ、と思ってしまう。
〈結語:日本のフロ・トイレがイチバン!――やはり日本がイチバン!〉