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舛添要一センセイ(2)

2016.06.25

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(19)

次に舛添要一センセイにお会いしたのは、あの途中で終わった「政治学」講義から約14年後、テレビ朝日「ビートたけしのTVタックル」(今は、日曜ヒル放映に変わったねぇ)収録スタジオであった。私にとって初めてのテレビ出演である。
パネリストほどの有名人でない私は、ゲストの元官僚3人のうちの1人として登場。あとの2人とは、このTV出演後、民主党議員となった田村謙治氏(衆)と藤末健三氏(参)である。彼らが財務省、経済産業省という花形官庁OBだったのに対し、私は地味な農林水産省OBであるため見劣り感は否めない。せめて、東大理Ⅲ出て医師になったとでも紹介してくれたら格好がつくのに、現職の紹介はなかった。視聴者は「この中年男、今何してるの?」くらいに思ったことだろう。
そのときのパネリストに、常連の舛添センセイや田嶋陽子さんがいた。その舛添さんに「駒場の900番教室でセンセイの「政治学」の講義を聴いていました」とお話したような気がするが、センセイの反応がどうだったかも覚えていない。当然、その受け答えは放映されず。覚えているのは、初っぱな、私の声が小さくて、田嶋先生に「声が小さい!」と一喝されたことと、ビートたけしや大竹まことの毒気に当てられたことくらい。政治家志願(しかも花形省庁出身)の他の2人の雄弁さにかなうわけがなかった。
このときのテレビ収録が、舛添センセイをナマで拝見する最後の機会であった。後に、テレビ朝日「朝まで生テレビ」に2回出演したが、その頃は、彼は登場していなかった。「代わり」にお会いし直接お話したのは、猪瀬直樹氏であった。
〔追記1〕
 前回のブログを公表してすぐくらいに、TBSの「白熱ライブ ビビット」という番組のディレクターから電話がかかってきた。私のブログを読んで、東大助教授時代の舛添さんの女性関係について何か知らないかなどといった情報収集のようだった。もちろん、古い話でもあり、大した情報提供もできなかった。それにしても、これほどマイナーな私のブログに、大放送局のディレクターがよくたどり着いたものだなぁと内心驚いた。
〔追記2〕
舛添センセイの「舛」の字に着目。通常、度量衡器の「ます」と言えば、通常「枡」「升」「桝」が当てはまる。これらに他の意味はない。ところが「舛」の字は、「升」と同じ「ます」の意味のほかに「そむく、たがう」という意味があるのだ。熟語として「升午(←忄に午でも可。「せんご」と読み、「そむきたがう」という意)」がある。まさに、このセンセイ、一千万都民の期待にそむいてしまった・・・。

舛添要一センセイ(1)

2016.05.31

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・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(18)

かつて首相候補ナンバーワンとまで言われたことのある舛添要一センセイの評判が地に落ちた。もう、政治家としてはよい意味で脚光を浴びることはないであろう。
ナマの舛添さんに接した機会が二度ある。
〔東大教養学部の有名助教授〕
まずは、今から27年くらい前のこと。官僚を辞して東大理三に入学し、駒場の一般教養科目で「政治学」を選択した。その理由は、当時テレビ朝日の「朝まで生テレビ」で論客として大活躍し、既に有名人となっていた舛添助教授の講義と聞いて「ミーハー」な私は心が傾いた訳である。
ただ、きつかったのは一時限め、8時30分からの講義だということ。理系の私の場合、第一外国語・第二外国語に加えて自然科学の数学・物理学・化学・生物学が必修で二時限め以降ぎっしりと詰まっているため、選択の「政治学」などの社会科学・人文科学は一時限めに追いやられていたのだ。にもかかわらず、有名助教授ということで、出席者は多かったと記憶している。
〔多言語の天才?〕
講義内容はもちろん忘れてしまったが、やたら黒板に、英仏独などいろんな言語で政治用語等を書いていたことは覚えている。講義中「この中で第二外国語としてロシア語を取っている人は手を挙げて」と言うも、ほとんど該当者がいないことを知り、ロシア語学習者減少の現状を思い知った様子であった。彼は、英仏独語に加え、ロシア語、スペイン語、イタリア語までできるという。
〔若いときもセコかった?〕
そういえば、今話題の「セコさ」の片鱗は、この頃もあったなぁ。彼が書いた本が何冊か、この「政治学」学習者の指定図書となっていたので、2冊だったか3冊だったか、大学の生協で買って読んでみた。すると、内容の重複する部分が多々あって「あれ?」と感じた。後に、このことを舛添センセイの主宰するゼミで学生が追求すると笑ってごまかしていたとか・・・(笑)。
〔突然の辞任〕
当時の私にとっては「早朝」の講義に、何回か、眠い眼を擦りながら出席したが、6月のある日、学生用掲示板に「舛添助教授退官につき、「政治学」の講義は、次回からは●●助教授が担当します。」とあるので、驚いた。噂では舛添氏と大学が衝突したとか。また、法学部出身でありながら、法学者本流の法学部でなく、教養学部で教鞭を執ることに嫌気がさしたとか・・・。
朝の早起きに疲れを感じていた私は、後任の助教授の講義には、結局一度も出席しなかった。社会科学は、たしか別の講義科目を受験して単位取得したと記憶している。
〔オン・ザ・ベッド〕
余談を一つ。舛添センセイが主宰するゼミと書いたが、このゼミ(国際政治関係だったかなぁ。もちろん私は属せず)に所属する文科一類(法学部)の若い学生で、別のゼミで私と親しくなった人がいた。そのゼミは、英語のゼミで、主宰者はネイティブの先生だった。私は「タダで英会話の勉強ができる」というセコい(!)理由で参加していた。その文一生は、私の経歴に関心を持ち、仲良くなったのだ。(私の記憶では、優秀なその彼は、私の影響か、文一生の典型的コースの官僚にはならず、民間企業に就職したはずだ。)
さて、彼が教えてくれた話でおもしろいことがある。その舛添センセイのゼミの最中だかコンパ中だったかに
「センセイみたいに多くの外国語をマスターするにはどういう方法がよいのですか」と学生に訊かれたセンセイのご回答が
「そりゃ、キミ、オン・ザ・ベッドだよ。オン・ザ・ベッド!」
だったとか。フランス、ドイツ等、、長いヨーロッパでの生活中、多くの欧州女性におモテになったようで。若い時は髪の毛フサフサだったし、実際最初の奥さんはフランス人だもんなぁ・・・。

やはり日本は「健康」より「経済」か

2015.02.22

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(17)

2020年東京五輪に向けて、都が飲食店などでの禁煙を条例化する動きが失速しているという。東京都の検討会で、条例化を望む医師会等に対し、顧客減少を危惧する飲食店や宿泊施設の業界団体が反対し、条例化が困難な情勢のようだ。
日本は、外国に比べ、酔っぱらいとスモーカーに寛容な国であると言われ続けてきた。受動喫煙がガン、脳卒中、心筋梗塞、気管支喘息等に罹患するリスクを高めるとの科学的証明がなされても、未だ全面禁煙の店舗は少なく、せいぜい分煙対策が講じられている程度だ。しかし、分煙では副流煙のノンスモーカーの体内への侵入を防げないのは明白だ。十年ほど前に制定された健康増進法で受動喫煙対策が盛り込まれたが、罰則のない「努力義務」止まりだった。当該規定がどれほど私たち国民の健康の増進に寄与したか疑わしいものだ。
これから五輪が開催される、16年のリオデジャネイロも、18年の平昌も、そして近年開催されたほとんどの都市で、飲食店等の全面禁煙(罰則付き)となっている。東京がこの禁煙の流れを断ち切るとなれば、日本人はヒトの健康よりカネ儲け-経済を優先するエコノミックアニマルと揶揄されることであろう。
全面禁煙による重大疾患罹患リスクの軽減により医療費が削減されるという医療経済上のメリットに鑑みれば、全面禁煙化を規定する際に、喫煙室設置に公的助成を行うなどの救済措置を講じるのも一法だろう。ひとり東京都だけの問題でなく、東京都の動向が全国の自治体に与える影響を考えれば、健康増進法一部改正をも視野に国・厚生労働省も含めて、政治・行政が一体となって検討してほしい。

オンナはしぶとし、オトコは弱し

2014.09.13

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・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(16)

眼の網膜組織の再生手術に成功するなど、iPS細胞の臨床応用がいよいよ本格化する一方で、今年の初め、日本中(海外も)沸かせたあのSTAP細胞のほうは「敗色濃厚」となっている。先月には、一時は「シンデレラガール」だった小保方晴子氏を指導する直属の上司である笹井芳樹氏が52歳で自ら命を絶った。36歳の若さで京都大教授となるなど大秀才で日本を代表する医学者だった。同じような研究分野で、同じ京大の山中教授がiPS細胞でノーベル賞受賞に輝いたことへの焦燥がSTAP先走りの結果となったと勘ぐられても仕方ないかもしれない。山中氏は神戸大医学部卒、笹井氏は京都大医学部卒なので自分のほうが京大「生え抜き」なのにという心理もあったかもしれない。

秀才は打たれ弱い、ともいうが、そもそも、自殺するのは女性より男性が多いのではないかと思い、ネットで調べてみた。
すると、ほとんどの国で女性自殺率より男性自殺率のほうが高いことがわかった。標記の表は、男女合計自殺率の高い国の1位~10位(98国中)だ。残念ながら日本は、堂々6位にランクインされている。ただ、男性自殺率が女性のそれの2.6倍もあり、しかも、その「男女格差」は、世界の中では(特に旧ソ連・旧共産圏諸国に比して)決して大きいほうではないことに驚いた。
 
要するに、ほとんどの国、民族においてメスよりオスは精神的に脆弱であるということだ。肉体的には、女性は男性より強いとはわかっていた(筋力や運動能力は別もの)。なにしろ生物体の再生産が可能なのはメスだし、無限に近い精子の数と有限数の卵子に鑑みれば、オスは少々死んでもメスが生き残るほうが「種の保存」には重要なのだ。神は、メスの生命力をオスより逞しくつくり給われたのだ。だから女性のほうが男性より寿命が長いのである。
肉体と精神はリンクしているのか、オンナはオトコより肉体だけでなく精神も強靱につくられている。

ネットの「悪」から子供を守るのは大人の役目

2014.06.28

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(15)

最近殺害された熊本の女子高校生は、ネット社会の犠牲者だと思う。もし、数十年前の社会に彼女が高校生だったら、絶対に殺されたりしなかっただろう。今回のような最悪の結末を迎えるほどでなくても、ネットがらみの犯罪や事件は、後を絶たない。
たしかに、パソコン、ケータイ、ネットは、私たちの生活を便利にしてくれたことは否めない。図書館に行かなくてもほとんどのことが瞬時にして調べられるし、メールの迅速性・保存性は手紙・電話をはるかに凌駕するものだ。
しかし、今回の悲しい事件は、このあまりに簡便性をもたらしたIT社会が負の側面を持つことの警鐘でもある。
ネットの中は、ある者にとっては莫大な情報という宝の山かもしれないが、闇の犯罪者たちが跋扈する魑魅魍魎の世界でもある。十歳代の子供たちにとって、このような危険性を孕む世界はまだ見ぬ世界だけに興味津々だろうし、彼らの情報の取捨選択の能力は未熟であることは否定できない。
昔のように、同じ学校の中か通学時の電車内くらいしか異性と知り合う機会のなかった時代と異なり、無限に近い人間と簡単に知り合いになってしまうネットは、若い生徒たちにとってエキサイティングなものであるに違いない。あの熊本の女高生だって、どこにでもいる真面目な普通の女の子ではなかっただろうか。そんな子でさえネットの魅力に引き込まれてしまったのだ。
保護者と学校は、ネットの功罪をよく斟酌し、負の側面を重要視し、未熟な子供たちが犯罪や事件に巻き込まれないよう、子供たちに厭わられようとも「楯」となるべきである。

亡くなったことを祝う英国民に違和感

2013.04.28

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(14)

あのマーガレット・サッチャー元英国首相が87歳で亡くなった。どんな政治家にも毀誉褒貶がつきまとうものだが、この「鉄の女」に対して世界の論評がおおむね肯定的であったのに比し、驚いたのは、「反サッチャー」派の一般国民の集団が彼女の死を祝っている様子だ。イギリス各地では首相在任中のいわゆる「サッチャリズム」政策によって労働者階級や移民など「切り捨てられた市民」の間では「彼女の死を祝賀するパーティ」が見られた。犯罪者でも亡くなった人にはある程度の敬意を払う私たち日本人のメンタリティーからして極めて違和感を抱からざるを得ない。
彼女が英国初の首相として在任したのは、1979年~1990年で、私の官僚時代と重なる時期で、私が官僚のときの英国首相はずっとサッチャーだったことになる。私がサッチャーに関心を持ったのは、女性首相ということより大学時代(オックスフォード大学)の専攻が化学であったことだ。同じ化学を専攻しながら事務系官僚を目指していた私にとってサッチャーの経歴は励みになったと思われる。若い頃は美貌を誇っていた彼女が白衣姿で試験管を手に化学実験をしている姿の写真を覚えている。彼女は、大学時代に経済学を勉強したり、更には結婚を機会に法律を勉強し弁護士資格を取得したりしている。その後政治家になっているのだ。
話を戻すと、冒頭のような英国民の姿に対し、我が国のどのメディアも中立的に報道していた。しかし、私と同感の日本人は多いのではないか。これら英国民はキリスト教だと思うのだが・・・。確かに政治家、特にトップの首相や大統領なんてのは、どこかのような独裁国家ではない民主国家では毎日のように批判されるのが健全な姿なのだろうが、20年も前に政治の表舞台から退き認知症にもなった「お年寄り」の死を祝うなんて私は理解できない。

日本人としての矜恃を持とう

2012.11.17

・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の社会論(13)

現在元素周期表にある元素記号の発見者は、すべて欧米である。ここに、欧米以外では初の、つまり初めてアジアの研究機関が見つけた元素が認められそうになった。113番のウンウントリウムだ。日本の理化学研究所の快挙である。ウンウントリウムは仮の名で、今後、国際学会に認定されれば、元素の命名権が得られ「日本」に因んだ名称が付けられる可能性が高くなった。百年ほど前に、日本人科学者が発見した43番元素「ニッポニウム」が認められそうになるも取り消されたことがあるが、今回は間違いないようだ。
一昨年の小惑星探査機はやぶさの成功といい、先日の山中教授のiPS細胞でのノーベル賞受賞といい、まだまだ我が国の科学研究のレベルは捨てたものではないと感じる。電機産業等工業の諸分野で中国、韓国の後塵を拝するようになったとはいえ、また、学術論文の被引用数において日本が凋落しているとはいえ、今のところ、中国や韓国で、新しい元素記号が発見されたこともなく、自然科学(物理学、化学、医学・生理学)分野でのノーベル賞受賞者は皆無だ。(我が国政府は、科学技術政策や理科教育の充実強化を怠ってはならないことは言うまでもない。)
もちろん、昨年の大震災で見せた日本人の冷静さ、協調性、道徳性も誇りとしてよいが、このように我が国の「頭脳」が世界最高レベルにあることに(文学や音楽などでも高水準にあることも含め)自信と誇りを持つべきだろう。
日本が政治や経済で世界的に劣勢に立たされていようとも、近隣諸国と領土問題、歴史問題で軋轢があろうとも、私たちは日本人としての矜恃を保持していきたい。

隣国人と仲良くしたい

2012.09.28

・・・・・・河辺啓二の社会論(12)

現在、隣国の中国や韓国との軋轢がひどくなっているが、非常に遺憾に思う。領土問題は、古今東西、起きているものだが、近年のように、日中、日韓の間の経済的相互依存が高まっているときだけに、お互いにマイナスとなる国家間の外交衝突は残念だ。
私には、家族ぐるみで付き合っている友人が中国にも韓国にもいる。流暢に日本語を操るこの友人たちは、私の子供たちも大好きで、礼儀正しくとてもいい人たちである。現在のような国家間の対立には関心が低く、私も話題にしないことにしている。
友人以外にも、(メディアで報じられる一部の反日の人たちと異なり)心根の優しい一般庶民が多いのではないかと思う。
何年も前になるが、韓国のソウルにその友人の案内で観光したときのことである。私の家族の乗る大型車の運転手は、運転免許のない友人に依頼された、日本語の話せない中年男性だった。ある観光地で、当時まだ幼かった子らが、わがままで綿飴を買って食べたりして予定の出発がだいぶ遅れていた。しかし、彼は運転席から、その細い眼を更に細くして笑顔で子供たちを見守って待ってくれていた。なんて優しい顔なのだろうと私は思った。小さい幼子を可愛いと感じるのはどこの国の人も同じなのだと感じたものだ。
陸続きで他国と国境を接し、国境問題で経験豊富な中国や韓国と違って、四方を海で囲まれ、国境問題の意識が乏しかった日本がつけ込まれている現状は、地政学的にみても当然なのかもしれない。私たち一般庶民は、政治に巻き込まれずに隣国人と仲良く付き合っていきたいものだ。

生活保護担当官に高潔さを求む

2012.06.02

・・・・・・河辺啓二の社会論(11)

人気芸人の家族の生活保護費受給問題を見るに、実はもっと不適切・不可解な実態があることを認識すべきである。
以前軽症疾患で私の診療所によく通院していた中年男性の生保受給者は、元気に自転車で乗り回していた。私は、どうして働けないのかしらと訝しがり、福祉事務所には「働けるのではないですか」と何度も通告した。やっと生保受給停止になったのは何年も経ってからであった。
また、逆に、身寄りもなく資産もなく、身体もよく動かない80歳代後半の独居女性の生保受給者は、ある日、役所の担当者から訪問時「あなたのような人がいるから無駄な税金がかかるんだ」と暴言を吐かれ、「生きているのが申し訳ない」と泣いていた。
両極端ともいえるこの二人の生保受給状況をみるに、面倒そうないやな相手には尻込みし、おとなしくて弱い相手には高飛車に対応する公務員の姿である。そしていったん決まった受給を変更するのは煩雑だから、ついだらだらと支給し続けるお役所体質だ(基本的に、役人は変革・変化を厭う)。
 もちろん、一般の生活保護担当官に、税務担当官や警察のような強制的な捜査権限がなく、申請者の言葉を鵜呑みにするしかできないことやケースワーカーの絶対的不足が生活保護不正受給の主因なのだろう。しかし、行政現場の公務員も、その業務の重さ、崇高さに誇りを持って、適切な運用が行われるように努力してほしいと思う。

医師の判断でてんかん患者の運転停止を

2012.04.20

・・・・・・河辺啓二の社会論(10)

 昨年四月に栃木県鹿沼市で小学生六人がてんかん発作した運転手のクレーン車にはねられ死亡するという悲惨な記憶がまだ冷めぬうちに、又しても(因果関係が確定していないが)てんかん発作が原因と疑われる惨事が京都祇園で起きてしまった。
現状では医師が判断すればてんかん患者の免許取得が可能となっているが、持病の不申告に罰則はなく、運転者の良心に任されている。以前から規制強化を求める動きがある一方、規制が差別に拍車をかけ持病を隠す悪循環も指摘されているところであった。
差別か人命優先かと考えれば後者を選ばざるを得ないだろう。このような悲惨な事故を今後起こさないために、(まだ病気とわからず病院にかからない患者まで規制することは不可能だが)せめててんかんで通院中の患者は主治医の監視下にあり、主治医から担当の警察に定期的に診療情報提供する仕組みができないだろうか。今回の事件でも主治医は「運転は不適」と認識していても、本人に忠告することまでしかできなかった。警察がこのことを把握し、運転免許を剥奪していれば、今回のような大惨事は起きなかっただろう。
猟銃所持等については三年ごとに医師の診断書提出が義務づけられているのに、「走る凶器」の自動車の運転免許については、五年に一度の、視力検査くらいしかない極めて緩い運転免許更新しか行われておらず、このようなコントロール不良の神経疾患の患者は見逃されてしまっている。

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