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・・・・・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の旅行記(9)
〔「人生の下山期」だからこそ旅行する〕
この夏、13年ぶりにアメリカ合衆国を訪れた。自分自身がだんだん年老いてきており、五木寛之のいう「人生の下山期」に入っていることを自覚するこの4、5年、まとまった休みを利用して大好きなヨーロッパまで出掛けるようになった。もちろん十年以上前から韓国・香港・台湾といった定番の近隣観光地は旅行しているが、(3日、4日で行って来られるこれらの国・地域と違い)欧州となるとどうしても1週間は仕事を休まなければならず、欧州旅行はなかなか実現できなかった。やっと10年前フランスに行ったくらいだ(2009年8月21日付けブログ参照)
〔欧州大好きな理由〕
欧州は魅力で満載だ。高校で学んだ世界史の圧倒的内容を占めるのは欧州の歴史だし、美術・音楽といった芸術、そして文学、すなわち文化の豊富さ。更に街並みの美しさに加えて山や川の素晴らしい自然景観も魅せてくれる。食べ物もイタリア等ラテン系では楽しめる。おカネと時間さえあれば何度でも行きたい。ただ、観光地は、通常坂道など何時間も歩く。高齢になって足腰が弱ったら厳しいから今のうちに行こうねとよく妻と話している。
〔美味しい東アジアの食事〕
アジアも悪くない。4、5日もあれば、かなり観光できる。欧州だと(乗り継ぎもあったりして)往復で2日間かかるが、韓国・香港・台湾当たりなら飛行機での移動時間がはるかに短い。アジアのいいところは、食べ物がまずはずれないことだ。中国(上海、北京)やタイも訪れたが概ね美味しい。欧州だとドイツなどゲルマン系の国や中欧の国で旨い食事にありつけるかどうかやや難しい気がする。
〔やはりフロリダディズニーは広大〕
さて、13年ぶりのUSA。2006年は西海岸カリフォルニアのディズニーだったが、今回は東海岸フロリダのディズニーである。もちろん、(欧州好きの)私が希望したわけでなく、2006年同様ディズニー「オタク」の子供たちの要望に応えたのである。
とにかく広い。13年前のカリフォルニアディズニーのときのことは殆ど忘れたが、こちらのほうが広大だ。東京の山手線の内側分あるという。いくつもパークがあるが、主な4パーク―エプコット、ハリウッド、アニマルキングダム、マジックキングダムを1週間くらいかけて回った。(せっかくなので、途中にディズニー以外のユニバーサルオーランドとケネディ宇宙センターも訪れた)
さすがに、東京ディズニーランド・ディズニーシーを凌駕するものであった。東京、香港、カリフォルニア、パリ、上海に次いで私にとって最後のディズニー、フロリダディズニー(これでディズニー「世界制覇」(笑))であるが、やはりその広大さ、施設・アトラクションの多様さでこれまで訪れたどのディズニーの印象もかすむくらい圧倒される。
〔フロリダディズニーで印象的なもの〕
東京のものと同様のアトラクションももちろんある(マジックキングダム)が、最も強烈に印象的なのは、アニマルキングダムだ。フロリダ全パーク中、このパークが最大面積らしいが、「動物園」どころか、サファリパーク、いやそれ以上だ。アフリカの草原・森林をクルマで移動しているのかと思うくらい、自然の中に放たれた象・キリン・ライオン・サイなどを間近に見る。作り物でない植物と動物の自然さ、量に驚いてしまう。アニマルキングダムは「自然」だけではなく、通常のアトラクションも多数ある。その中で最大人気アトラクションは、あの大ヒット映画の「アバター」だ。あまりに話題だったので、以前、DVDだかブルーレイを買って観た映画だが、確かに映画の中同様、飛んでいるような錯覚を堪能したものだ。日本で「アバター」アトラクションはできないのかなぁ、凄い人気になるのは間違いない。今東京で「ソアリン」が大人気だが、こちらではエプコットの中にある。「ソアリン」を初めて上海で乗ったとき感動したものだ。もちろん、ここエプコットでも乗ったが、「アバター」を経験すると感動が薄らいでいってしまった。
もう一つ、おもしろいなぁと感じたのは、エプコットにあるワールドショーケースという、いろんな国のお店やレストラン、建物が国ごとに分けて設置されている、さながらミニ万博のようなコーナーである。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、中国、日本など、概ね「主要国」とされる国だが、小国とも思えるノルウェー館がある。そこには「フローズン」というアトラクションもあり、これが理由で「主要国」に並んで入っているのだろう。なにせあの大ヒット映画「アナと雪の女王Frozen」だものね。日本館の中には、日本食が食べられるレストンや「三越」のお店があって結構賑わっていた。
〔フロリダディズニーでの「公用語」〕
各パークの入口等には、東京同様、パーク案内地図(ガイドマップ)が言語ごとにどっさりと置かれている。昔パリディズニーでは日本語版はなく、仏英西独伊蘭の6か国語版しか置かれてないため寂しい思いをしたが、こちらでは、英語、スペイン語(中南米向け)、フランス語(お隣カナダの一部)、ポルトガル語(南米ブラジル)、ドイツ語、そして日本語版があり、嬉しくなった。パリにはあったイタリア語とオランダ語はなかった。更に嬉しいことに、エプコットのガイドブックは、どの言語版も表紙に日本館の「宮島厳島神社の鳥居」が写っているのだ。
(ちなみに、ガイドブックにはないイタリアだが、ワールドショーケースにはイタリア館が存在感を示していた。代わりにガイドブックにはあるスペイン語だが、「スペイン館」はなかった)