・・・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の政治・行政論(32)
高齢者の運転過失で子供や若者が亡くなる事故が後を絶たない。政府は危機感を持って緊急対策を講じているのだろうか。今のところ私たち国民には全く伝わって来ない。高齢者が生き残り、日本の将来を担うはずの若い人や子供たちが亡くなるという、なんともやるせない気持ちを抱く人は数えきれないだろう。
政府は、早急に以下のことを三本柱とする緊急措置法を制定すべきだ。
❶現在行われている高齢者の認知症のペーパーテストや高齢者講習といった手ぬるい更新手続を厳格化し、運転の実地試験を導入し、原則として不合格者には免許更新を認めない。
❷地方における「高齢者の足」対策として、すべての地方自治体において、高齢者の所得に応じて、通院などの送迎バスや介護タクシーが格安で利用できるよう助成金を出す制度を充実する。
❸自動車メーカーは、AIを駆使した高度な事故防止装置を完備した自動車を開発することに努める。そのぶん高額になる自動車の購入・維持に対して、税制や融資で優遇措置を講じる。そうすればこのような自動車にニーズは高まるに違いないので、メーカーのインセンティブはますます高まる。
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ちなみに、運転に全く自信がない私は、高齢になる、はるか以前の30歳代に運転免許は「実質的自主返納」している。免許の書換えは5年ごとに行っているが、身分証明書代わりとなっている。外出は、基本的にお抱え運転手である妻の運転で、場合によってはタクシーを利用している。
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高齢者交通事故対策法制定を
2019.06.20