・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の音楽論(19)
Queeness ”You Want It All?”2017 Japan Tour 東京公演 に行って来た。今までにQueeness の生演奏は、東京ディズニーランド大晦日カウントダウンで見たことがあったが(このときは超有名曲を数曲披露したのみ)、このような本格的ライブパフォーマンスは初めてだ。 午後6時過ぎから始まり、2時間半近く多数の曲を見せて(魅せて)くれた。
若いときから洋楽好きだった私だが、クイーンを聞くようになったのは、かなり年取ってからである。ビートルズ、サイモンとガーファンクル、ローリングストーンズ、ビージーズ、ビリージョエルなど、多数のアルバムは若い時から聞いていた。遅れて、シカゴ、そしてクイーン。したがって、シカゴとクイーンはベストアルバムしか有していない。だから、ライブ前半に演奏された、ベストアルバムに含まれていない曲は、初めて聞くものが多かった。さすがに、終盤~アンコールで
ボヘミアン・ラプソディ
ボーン・トゥ・ラヴ・ユー
ウィ・ウィル・ロック・ユー
伝説のチャンピオン
と立て続けに大ヒット曲を連発してくれて私は大満足。
それにしても、リードボーカルのフレディー・エトウの歌は素晴らしい。低い声から本物のフレディーマーキュリーばりの甲(かん)高い声まで自在に発してくれる。当然ながら海外でも通用しているらしい。面白いのは、その歌声の素晴らしさとは真逆とも言える、禿頭に丸顔、そして高くはない身長でいわゆるメタボ体型の肥満体のお体、外見だけはお笑い芸人風であることだ(ブライアンメイ役のギターの人が「今年の流行語大賞に『このハゲ~!』が選ばれないことを願っている」と発言し、場内は大受け)。しかしながら、彼は若いときにアメリカに留学していたからだろう、そのネイティブ並みの英語の喋りには驚かされた。25歳、30歳過ぎから留学したのでは身に付けられないと思える完璧な英語の発音だ。
〔以前COMMA-DADA(2016.04.29.のブログ参照)のライブの際、そこのドラマーはQueenessのドラマもしていると聞いたことがあるが、実際COMMA-DADAと同じ人(ロジャー・アミーゴ・マツザキ)がドラムを叩いていた。しかも、高音で歌もうまかった。ビートルズとクイーンの日本最高のコピーバンドのドラマー二役を見事に果たしていることは驚嘆に値する。〕