・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の音楽論(11)
最近、ザ・フォーク・クルセダーズにはまっている。「想い出のフォーク&ポップス大全集」CD12枚のDISC1のトップを彼らの曲(解散後のソロ等を含めて)9曲で占めており、ついこれらの曲を聴いてしまうのだ。このCD集には、1960年代後半から70年代後半の、私らが少年期~青年期を過ごした頃の懐かしい名曲が鏤められており、1アーティスト当たりおおむね1曲~5曲の配分だ。小椋佳で3曲、荒井(松任谷ではない)由実で5曲だが、このグループは破格の取り扱い(9曲も!)がなされている。
1.帰ってきたヨッパライ・・・・・・・ザ・フォーク・クルセダーズ
2.悲しくてやりきれない・・・・・・・ザ・フォーク・クルセダーズ
3.青年は荒野をめざす・・・・・・・・ザ・フォーク・クルセダーズ
4.水虫の唄・・・・・・・・・・・・・ザ・ズートルビー
5.あの素晴らしい愛をもう一度・・・・加藤和彦と北山修
6.家をつくるなら・・・・・・・・・・加藤和彦
7.風・・・・・・・・・・・・・・・・はしだのりひことシューベルツ
8.花嫁・・・・・・・・・・・・・・・はしだのりひことクライマックス
9.さすらい人の子守唄・・・・・・・・はしだのりひことシューベルツ
今の若い世代には馴染みが薄いかもしれないが、「風」は最近のソフトバンクのCMで聞くことがあるし、「家をつくるなら」も以前CMに使われていたので、他のヒット曲も含め、多くの人には、メロディーを聞けば「あぁ、聞いたことがある」と思わせるはずだろう。
上記ヒット曲のほとんどが、作詞は北山修、作曲は加藤和彦か端田宣彦となっている。今になって、彼らの非凡な才能に驚かされている。ユーモアに満ち溢れた「帰ってきたヨッパライ」は別として、おおむね美しいメロディーの曲ばかりだ。「水虫の唄」も、題名だけ聞くとおふざけそうだが、実はととても美しい曲なのである。