2013.12.29
・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の政治・行政論(22)
安部さん、2006年の小泉首相以来の靖国参拝を「強行」してしまった。賛否両論出ているが、ほとんどが否定的なものだ。参拝翌日の12月27日付けの読売新聞の「編集手帳」に、実に見事な喩え話が書かれてあった。
「一方通行の道を、向こうから逆走してくる車がある。正しいのはこちらだからといって、走り続ける人はいない。ブレーキを踏み、止まる。」
「国のために命を捧げた人たちに尊崇の念を示すことも、追悼に他国の干渉は受けないという信念も、「不戦の誓い」の一言一句も、どれも正しい。一方通行を逆走するがごとき中国や韓国の過剰な反発が間違っている。それはその通りだが、車の運転も、政治も、つまるところは結果である。」
実にうまいことが述べられている。どうも、安部さん、現時点までの高支持率やうまく行っているように見えるアベノミクスなどですっかり自信を深めているようだ。首相の側近たちは、諫めたらしいが・・・。「殿のご乱心」か。まさかの想定外のアメリカ政府の日本批判に、政府首脳は冷や汗をかいていることだろう。
そもそも原発容認の自民党を圧倒的支持したのは、日本国民なのである。日本国民も、自民党及びそのリーダーの浮沈に付き合って行かなければならないのかもしれない。