・・・・・・・・・・・・・河辺啓二の医療論(15)
23日付け「予防接種 計画表を活用」を読みました。幼いお子さんを抱える多くの保護者の方々に大変参考になるものです。「予防接種後進国」の我が国でも、ここ数年は予防接種の種類が飛躍的に増え、特に、ヒブと肺炎球菌ワクチンが公費負担となったことで予防接種スケジュールが「過密」となりました。
私の診療所にも、毎日のように予防接種のお子さんが来られますが、つくづく感じるのは、なかなか予定通りに接種ができないということです。小学生以上の子供や成人と違い、乳幼児は風邪などで体調が悪くなることが多く、接種予定日を延期することがたびたびあります。このため、予防接種計画を立ててもその通りできる可能性はかなり低くなります。
このことを踏まえ、私は、接種をする度に「次は○○日以上開けて●●ワクチンをやりましょう」と保護者に伝えることにしております。接種間隔が1年以上など長い場合は、保護者が忘れないよう、母子手帳の予防接種欄に鉛筆でその旨記入してあげることにしています。私たちのような医療従事者でない、一般の方に、接種回数や接種間隔、生ワクチンと不活化ワクチンの区別まで覚えていただくことは、やや酷な話ではないかと感じるからです。
このように、保護者の方は、かかりつけ医とともに、予防接種計画を臨機応変に立てていけば、接種漏れがないようになると思います。
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3月23日(金)、標記の読売新聞の記事を読んでinspireされ、上記の投稿文を同新聞「気流」に送ったところ、採用となり、修正の上、28日(水)に掲載された。同じ月に朝日新聞と読売新聞に投稿が掲載されたのは、昨年2月以来である。今年は、本業の仕事以外は漢字の勉強に専念するつもりで(愛媛新聞の仕事もないし)、一昨年・昨年ほどは投稿しないだろうと思っていたが、今のところ3か月で3回掲載とハイペースになっている。「中年検定マニア」に加えて「投稿マニア」を自認・・・。