・・・・・・・・河辺啓二のダイエット論(2)
昨年75、6kgあった体重が今年春には65kgまで落とした。4月27日に最小値64.2kgを記録したが、以後はGWの韓国旅行などもあり(言い訳)、65~66kgで推移してきている。6、7年前にダイエットしたときは(今回よりも)短期間で61~62kgまで落としたが、今回はそこまでは届かない。
落としにくい年齢に達したというより、そこまで落とさなくてもいいかなと思うことのほうが主因だろう。体重低下に伴い、血圧が低下し、1月21日を最後に降圧剤の服用を中止できた。9か月経った現在でも血圧は120台/80台で良好である。「体重が減少すれば血圧も下がる」を身をもって証明できた。生活習慣病で最も多い高血圧の患者さんに対する診療に、より自信が持てるようになった。
診察中に患者さんから「先生、痩せましたね」とよく言われるようになった。以前自分はどんなに太っていたことかと忸怩たる思いになる反面、やはり嬉しい気分になる。「どうしたら痩せられるのですか」ともよく訊かれる。当ホームページ「ダイエット・ドクター」の項を見てほしい、と言いたいところだが、話が長くなりそうなので、究極の回答として以下のとおり申し上げる。
「食欲との戦いですよ」
このときの私の表情は「ドヤ顔」となる。多くの患者さんは「そりゃ難しい」と感想を持たれるようだが、私のように運動もしないで痩せるには「食べない」ことが最短のダイエット法だ。
ついでに言う。「3ない」すなわち(お菓子等を)買わない、(家の中に、あるいは目の前に)置かない、そして食べない、をおすすめする。人間は、誘惑に弱いものだ。「わかっちゃいるけどやめられない」とは名台詞、いや弱い人間の本質をついた名言だろう。まず、視界に誘惑の食品がないような環境作りに努めるのがよい。