政治家がアホやから役人やめた
官僚と医師はなぜ同じ過ちを犯すのか
組織も思考も行動も「ウリ二つ」
かつて官僚、今は医師。
だから明かせる泣き笑いの裏話、恐るべき実態、嘆かわしい現実・・・。
この両者の改革なくして日本の将来なし。
【目次】
第1章
「官僚」っていったい何?…知られざる実態と生態(キャリアよりキャリアのあるノンキャリア、明晰な技官より愚鈍な事務官が出世する、アクの強い人はいらない、官僚に置ける学歴の意義、出世するタイプ・しないタイプ、ほか)。
第2章
凡人が医師になるまで…医学部、医局、病院の舞台裏(偏差値エリートと金銭エリート、学生でもセンセイと呼ばれる病院実習、卒業論文のない医学部、東大はなせ医師国家試験の合格率が低いのか、医局員残酷物語、ほか)。
第3章
こんなにソックリ!官僚と医師…栄光と悲惨、業績と過誤(鼻持ちならないエリート意識はどこから来る、東大法卒と東大医卒の学歴的価値、どっちがいい?官僚と医師、学歴構造が似ている中央官庁と大学病院、官僚と医学部人のカネへの執着、ほか)。
第4章
誤解されるのも特権?官僚と医師…地位と名誉とお金(どちらも3Kの双璧、ほか)。
第5章
官僚システムと医学教育。ここが間違い・・・改革の処方箋(役立たずはリストラだ、ほか)。
第6章
地方官僚の無責任、自堕落ぶり…こんなデタラメが許されていいのか
おじさん医学生奮闘記
子連れ学生が覗いた東大医学部の裏側
【まえがき】
この「おじさん医学生奮闘記」は、私が、三十三歳から三十九歳までの医学生、更には四十歳の研修医として、実際に、学んだこと、経験したこと、考えたことを赤裸々(・・・)に綴ったものである。読者の皆さんに私のような生き方をお勧めしているわけではないが、世の中にはこんな変人もいると思っていただければよいだろう。
私は、高邁な思想を持つ人格者でもないし、日本の医療制度こうあるべしと声高に理論武装できるほど医療の法体系を勉強した人間でもない。つまり、この本で、読者に何かを訴えたいというのではなく、ただ、医学部で何を勉強するか、医学生や研修医はどんな生活をしているか、実体験を通してお伝えしたいということなのである。
この本をご一読いただければ、今後医学部を受験する人たちに、多少なりとも参考になるだろうし、特に、私のように「オジサン」年齢で受験しようとする方々には、かなり参考になるのではないかと自惚れている次第である。
また、医学部受験は無関係な方でも、病気のときお会いする「お医者さん」は、おおむね、このような勉強や生活を経て来た人間なのだと思ってもらえれば、今までと違った「お医者さん」観ができるのではなかろうかと期待するものである。
前著の読者の方に「官僚のときと、医学生のときと、どちらが大変でしたか」と聞かれたことがある。即座に「医学生のときのほうが、勉強をして自分が進歩・向上できる分、よかったと思う」と答えた。全く架空の話だが、もし神様が、今、医学生に戻れと言われたら、喜んで戻りたい。大学の定期試験は大変だが、教養課程で、今度はフランス語をしっかりと勉強したいし、専門課程前半では、最新の分子生物学、免疫学などの基礎医学を学び直したいし、専門課程後半では、医者としての経験を経た「眼」で、いろいろな臨床科の実習に参加したい。(ただ、ドツボ(・・・)の研修医生活はご勘弁願いたい)
そう思うということは、工学部を卒業してからの、九年間の役人生活、六年間の医学生生活、一年弱の研修医生活、そして、約七年間の開業医生活の中で、六年間の医学生生活が最も楽しかったのだろう。(もちろん、今の開業医生活も捨てたものではない)
【目次】
第1章 私が官僚をやめて医者を目指した理由(わけ)
第2章 十五歳若い若者たちと机を並べる―教養学部―
第3章 初めての解剖実習―専門課程前期―
第4章 楽しかった病院実習―専門課程後期―
第5章 私の「研修医残酷物語」
第6章 麻酔科研修を中断して開業医へ
本文中、舛添要一先生の「舛」の字を「桝」と書いてしまいました。ここにお詫び申し上げます。
受験で転身官僚から医師へ
中央官庁に勤務しながら東大理Ⅲ合格、医師への転身に成功した 著者が大学入試や資格試験に最短で合格する勉強法を一挙公開!
転身を考えるサラリーマンや大学受験生必読の書!
<内容>
私の「勉強」歴:井の中の蛙だった少年時代(東大受験失敗まで)
官僚に憧れた工学部生時代(国家公務員試験への挑戦)
失意の役人生活から転身を図る(医学部再受験へ)
これが「河辺式勉強法」だ:受験の能力は人間の能力のほんの一部/頭は使うほどよくなる
やはり「学歴」より「資格」
勉強の習慣は容易につけられる
勉強受容量は有限と思う
「失敗は成功のもと」は本当(模試の効用)
想起トレーニングを十分行う
視覚だけでなく全身を使って勉強する(小脳の活用)
初めて学ぶ内容なら「壁塗り法」
戦う相手をよく知る
採点者の「うけ」を狙う
時間は有限、この有限の時間を最大限に活用する
受験生用「河辺式健康法」
英語さえできれば東大に入れる(大学受験の英語のレベルは、実は低い)
数学は大学に入るための手段とわりきる
国語の学力と読書量は比例せず
資格試験・検定試験で充実した生活を(目次より抜粋)
本書168ページに、誤りの記載がありました。「ペルーのマヤ文明」⇒「中央アンデスのインカ帝国」に訂正しておいてください。誠に申し訳ありませんでした。本旨には直接関係しない箇所とはいえ、事実に反することを書いてしまったことは、小泉首相でないですが「痛恨の極み」でございます。ここに、深くお詫び申し上げます。次の第5刷からは直しておくように出版元に頼んでおきました。